ここがポイント!敏感肌の化粧品選び

敏感肌は、バリア機能低下によって乾燥肌が悪化した状態なので、ちょっとした刺激でも赤くなったりヒリヒリしたり。だから、化粧品選びは難しいですよね。そこで、今回は、敏感肌の化粧品選びのポイントについてご紹介します。

敏感肌の化粧品選びで気をつけるポイント

1つ目は、どの化粧品成分が配合されていないかを明確にせず、「無添加化粧品」とだけ記載している化粧品には手を出さないことです。今では、全成分表示が義務付けられているので、全成分の情報をチェックしてから選ぶことが大切です。

2つ目は、オーガニックや自然派だから安全と思わないことです。オーガニックコスメや自然派化粧品は、植物アレルギーのリスクがあるので、使われている成分のメリットやデメリット、リスクなどをしっかり理解することが大切です。

3つ目は、アルコール、合成着色料、合成香料、PGなどの刺激がでる可能性のある成分が配合されていないかチェックすることです。健康な肌の方にとっては問題のない化粧品成分でも、敏感肌にとっては刺激になるリスクがあります。

4つ目は、防腐剤や界面活性剤を過度に心配しないことです。パラベンやフェノキシエタノールは基本的には安全性の高い防腐剤ですし、化粧品に含まれる合成ポリマーや界面活性剤は、刺激の少ない安全性の高いものがほとんどです。

5つ目は、敏感肌化粧品ランキングだけを頼りに化粧品選びをしないことです。人気のある化粧品は一般的によい化粧品かもしれませんが、敏感な肌に合うかどうかは別です。まずはスキンケアやエイジングケアや関連する知識を身につけ、ランキング自体は上手に活用しましょう。

6つ目は、できるだけシンプルなスキンケアを実践することです。しっかり保湿ができるなら、スキンケアの際の摩擦を減らすことができるので、化粧品の種類は少ないほうがよいのです。だから、刺激なく使えるなら、水分を保持する成分と水分の蒸散を防ぐ成分がともに含まれる敏感肌美容液あるいは敏感肌保湿クリームのいずれかを使いましょう。

7つ目は、美白化粧品を使う場合は、十分に保湿を行うなどの注意が必要なことです。なぜなら、美白化粧品は美白成分による刺激があり、メラニンを阻害することで肌の防衛機能を落とすことになるからです。

8つ目は、肌の状態によっては、敏感肌化粧品であっても使わないほうがよい場合もあることです。例えば、刺激の少ないワセリンを使うのも選択肢です。ワセリンは、肌表面に油膜を張って水分の蒸散を防ぐことによって、本来の肌のバリア機能を取り戻すのを待つという方法になります。

敏感肌の化粧品におすすめの成分

敏感肌の保湿のためには、水分を保持することと水分を蒸散させないことの両方が大切です。だから、敏感肌なら美容液や保湿クリームを重視しましょう。

水分を保持する力が高い成分としては、表皮の角質細胞間脂質を構成する成分と同じ保湿成分である、セラミド、スフィンゴ脂質、ステアリン酸コレステロールなどがあります。特に、敏感肌のバリア機能を改善するためには、ヒト型セラミドが配合されている美容液や保湿クリームがおすすめです。

また、保湿クリームには、美容液よりも油溶性成分が多く配合されるので、水分の蒸散を防ぐ成分の割合が美容液よりも多くなります。なかでも、水分の蒸散を防ぐ力が高いスクワラン、シアバターや、ホホバオイルや馬油、アルガンオイルなどの美容オイルもおすすめです。

また、油溶性のビタミンC誘導体は、刺激も少なくて敏感肌の方にも使いやすいエイジングケア化粧品成分です。

まとめ

敏感肌の化粧品選びでは、美容成分の知識をしっかり身につけたうえで全成分表示をチェックしましょう。ランキングや口コミだけに頼らず、自分の敏感肌に必要な成分が配合されているか、また、不必要な成分が配合されていないかを自分で判断して選ぶことが大切なのです。